防除ハンドブックシリーズは、診断と防除を目的とした実用的な内容で、技術者や農家など、栽培の現場での使いやすさを追求したコンパクトなシリーズです。最新の防除薬剤も紹介しています。
本書は、アブラナ科野菜にふつうに発生する病害虫をとりあげました。病害は28種(糸状菌20種、細菌5種、ウイルス2種、原生生物1種)、害虫は46種を掲載。本格的なアブラナ科野菜の栽培を応援します。
写真:特徴をとらえた鮮明な写真で、病気の症状や害虫の生態・被害などがよくわかります。
解説:「被害」「被害作物」「発生」「防除」「薬剤」の項目を立て、病気や害虫の診断・対策が的確にできるよう、わかりやすく解説しています。
耕種的防除法のほか、最新の情報に基づいた病害虫防除薬剤を具体的な商品名で表記しました。
本ハンドブックは、アブラナ科野菜に多く発生する病害や害虫の被害、発生、防除について解説するとともに、生態・被害に関する写真を多数掲載し、病害虫の種類が判定できるように配慮しました。
アブラナ科野菜に多発する病害虫は根こぶ病、モザイク病、萎黄病、白さび病、黒腐病、アオムシ類、コナガ、ヨトウムシ、アブラムシ類などが知られていますが、地域や栽培法、季節によって異なります。病害虫管理の基本はまず現場でどんな病害虫が発生するかを見て診断し、さらに発生量を把握することにあります。
病害虫が発生しやすい要因として栽培品種や肥培管理などの栽培条件、ほかに低温多雨、高温多湿などの気象条件が考えられます。それぞれの病害虫の発生条件をよく理解し、まず病害虫が発生しないような予防的な栽培管理、耕種的・生態的対策を講ずることが必要です。
それでも圃場内外に病害虫の多発が予想されるときには拮抗生物や天敵生物、ミツバチなどの有用生物の保全に配慮するとともに、農水省に登録された農薬を適切に活用し病害虫の発生を抑制することが必要です。
実際の防除にあたっては、周辺環境に影響の少ない薬剤を選定し、農薬のラベルに書かれている、毒性、適用作物、対象病害虫、使用濃度、使用量、使用時期、使用回数など、安全で効果的な使用法を含む「農薬使用基準」を守って周辺に農薬が飛散(ドリフト)しないように注意し、安全安心な農産物を生産することが重要です。本書をアブラナ科野菜の栽培管理の一助としてご活用していただければ幸いです。
(編者 平井一男・築尾嘉章)
初版 2014年10月31日 公開
最終更新日 2022年10月3日
平井一男 | 元 (独)農業環境技術研究所 |
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築尾嘉章 | 元 (独)農業・食品産業技術総合研究機構花き研究所 |
病害:酒井 宏 | 群馬県農業技術センター |
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害虫:竹内浩二 | 東京都農林総合研究センター |
害虫:平井一男 | 元 (独)農業環境技術研究所 |
水越享
池田健太郎、漆原寿彦、窪田昌春、酒井宏、清水寛、白石俊昌、全国農村教育協会、竹内浩二、竹内純、竹内妙子、平井一男、松沼俊文、水越享、綿貫美咲
全国農村教育協会
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電話03-3833-1821 Fax03-3833-1665
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