診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
葉裏に群棲することが多く、葉が黄変し生育不良になる。多発時には吸汁加害に加えて、排泄物(甘露)に発生するすす病による被害も大きい。幼苗では枯死に至ることもある。モザイク病の原因となるキュウリモザイクウイルス(CMV)、カブモザイクウイルス(TuMV)を媒介する。
ハクサイ、ダイコン、コマツナなどで発生が多い。その他、ハボタン、ストック、アリッサムなどアブラナ科花卉類。
無翅胎生雌虫の体長約2㎜、暗黄緑~暗緑色で薄くロウ質白粉におおわれ腹部背面に斑紋列を持つ。ロウ質白粉の量は、ダイコンアブラムシに比べはるかに少ない。 アブラナ科植物にのみ発生し、晩秋に産下される卵で越冬するが暖地やハウスでは連続的に発生する。盛夏に発生は少なく、秋に発生が多い。コロニーはきわめて大きくなる。
有翅虫の飛来による増殖、寄生苗の持ち込みを防ぐ。コマツナなどのアブラナ科作物を苗床や圃場の近くで栽培することを避ける。施設などでは防虫網(1㎜目程度以下)で成虫の圃場への侵入を防ぐ。圃場周辺に雑草が多いと発生を助長するので適切に管理する。播種時および定植時の粒剤施用は有効である。
稲の病害虫と雑草 |
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