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アブラナ科野菜の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

キスジノミハムシ(キスジトビハムシ)

Phyllotreta striolata
コウチュウ目ハムシ科

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キスジノミハムシ(キスジトビハムシ)
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卵 ©全農教

キスジノミハムシ(キスジトビハムシ)
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幼虫 ©全農教

キスジノミハムシ(キスジトビハムシ)
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成虫 ©全農教

キスジノミハムシ(キスジトビハムシ)
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ダイコンの被害 ©全農教

キスジノミハムシ(キスジトビハムシ)
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ハクサイの被害 ©平井一男

キスジノミハムシ(キスジトビハムシ)
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コマツナの被害 ©平井一男


被害

アブラナ科野菜のみを食害する害虫で、成虫は葉を針で突いたように食害し、幼虫は土中で活動するため根を食害する。

被害作物

キャベツ、ダイコン、ハクサイ、カブ、コマツナ、チンゲンサイなどのアブラナ科作物。

発生

成虫の鞘翅は黒褐色、体長は約3㎜ と小さく、左右の翅に黄褐色の帯状の斑紋がある。後脚はよく発達し幅広でノミ のように機敏に高く跳ねる。この形態と習性によりキスジノミハムシ(別名=キスジトビハムシ)といわれるようになった。卵の長径約0.3㎜、 幼虫の頭部は褐色、胴部は淡黄から乳白色。体節ごとに少しくびれ、全体に粗毛がある。 体長約4㎜まで生長する。 全国に分布し、成虫は早春から初冬に見られ、年数回発生する。成虫で越冬する。暖地の方が発生数は多い。気象的には夏季に高温少雨傾向で多発しやすい。

防除

基本的に圃場と周辺のキスジノミハムシを少なくするために、圃場と周辺を清掃することが必要になる。次いで以下の防除法を検討する。①野菜を防虫ネットで覆う。成虫の飛来を防ぐために、目の細かい防虫ネットや寒冷紗などを利用するのが有効である。②播種時に下記薬剤を播き溝に混和して播種、その後防虫ネットで覆って外部からの侵入を少なくする。

収録:防除ハンドブック「 アブラナ科野菜の病害虫

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