被害

幼苗期から収穫期まで発生する。子葉では、頂部のややへこんだ付近から発病し、黄色から灰白色の不整形の病斑が形成され、やがて枯れる。本圃では、主に下葉から発生する。はじめ葉縁部が水浸状に変色し、のちに拡大して黄褐色のV字型病斑を形成し、その周辺の葉脈は黒変化する。発病が激しいと、茎の維管束も黒変する。また、直径1㎜程度の黒色の小斑点が多数現れ、その後拡大して、中央部が灰白色、周辺部は黒色から黒褐色の不定形の病斑となる場合もある。花蕾が黒変したり、花梗に薄墨色～黒色の小斑点が生じる場合もある。

被害作物

キャベツ、ハクサイ、ダイコン、ブロッコリーなどのアブラナ科作物。

発生

初秋から晩秋にかけて発生が多い。病原細菌は、罹病残渣とともに土中に残存し、降雨の雨滴によって葉に付着し、葉縁の水孔、傷口から侵入する。強風や大雨の後で感染しやすい。害虫の食害は発生を助長する。また、本病は種子伝染する。

防除

アブラナ科作物の連作を避ける。圃場の排水をよくする。窒素過多を避ける。育苗中の発病株は早期に処分する。予防的に薬剤防除を行う。強風雨などで傷が付いたら、速やかに薬剤散布を行う。