病害虫・雑草の情報基地

アブラナ科野菜の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

クロモンキノメイガ

Udea testacea
チョウ(鱗翅)目ツトガ科

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クロモンキノメイガ
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成熟幼虫(体長約14㎜)  ©竹内浩二

クロモンキノメイガ
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ダイコン被害と中齢幼虫 ©竹内浩二

クロモンキノメイガ
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成虫(前翅長約11㎜)  ©竹内浩二


被害

葉裏から幼虫が食害する。薄皮を残した食害痕となることが多い。芯部で生長点を加害されることも多く、その場合は被害が大きくなる。

被害作物

キャベツ、ハクサイ、ダイコン、ハボタンなど。その他セリ科、マメ科、スミレ科、キク科など各種作物・花卉類に広く発生する。

発生

多発することは少ないが、成虫は早春~晩秋まで見られる。特に他の害虫も少なくなる晩秋季に被害が発生して目立つことがある。年に5~6回発生を繰り返す。晩秋まで広食性で様々な植物に発生する。施設では周年発生する。成虫は葉裏に1~数個の卵をうろこ状に産付する。幼虫は糸を出して葉を折りたたむようにして、潜みながら食害することが多い。成熟すると葉を巻いて薄い繭を作り、その中で蛹化する。冬季は繭内で幼虫態のまま越冬する。

防除

防虫網や寒冷紗などで成虫の侵入を防止する。幼虫の発生初期に葉ごと取り去る。

収録:防除ハンドブック「 アブラナ科野菜の病害虫

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