診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
発芽直後の幼苗に成虫や幼虫が群がり、子葉や若い本葉を食害して、小さな円形の食痕を残す。発生が多いと枯死する幼苗も多い。
アブラナ科の多くの作物で被害を見るが、コマツナ、ミズナなど葉の軟らかい葉菜の幼苗期の被害が大きい。晩秋や早秋のハクサイでは、収穫期に至っても外葉に寄生して食害されることもある。アブラナ科の作物以外に、ウリ科やナス科の幼苗でも被害が目立つ。
4~5月に個体数が最も多くなり、夏はほとんど見なくなる。通常は腐敗した有機物や野菜残渣、雑草の花粉などを食している。酸性土壌を好むといわれるが、好適条件で急速に増殖する。汎世界的に分布し、日本では九州以北の日本各地に生息する。尾端に跳躍器を持ち、人が近づくなどすると勢いよく跳び逃げる。
例年発生を見る圃場では、収穫物の残渣をていねいに除去し、作付け前に周辺の雑草を抜く。また、未熟な堆肥など有機物の施用過多に注意する。
稲の病害虫と雑草 |
ムギ類の病害虫 |
豆類の病害虫 |
ジャガイモの病害虫 |
サツマイモの病害虫 |
アブラナ科野菜の病害虫 |
トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |
キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
イチゴの病害虫 |
ネギ類の病害虫 |
菜園の病害虫 |
カンキツの病害虫 |
リンゴの病害虫 |
日本ナシの病害虫 |
西洋ナシの病害虫 |
モモの病害虫 |
カキの病害虫 |
ブドウの病害虫 |
花の病害虫 |
難防除雑草