診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
成虫が根部を食害し、商品価値が低下する。食害痕は直径約5~10㎜の円形で、線状にはならず、内部が糞で汚れることも無い。北海道では融雪後に播種する春まきトンネル作型で被害が大きい。夏季には新成虫がダイコンやハクサイの稚苗を噛み切る被害のほか、林業苗圃では苗の食害や浮き上がりの被害もある。
ダイコン、カブ、ハツカダイコンなどのアブラナ科野菜。
日本全国の農耕地で普通に見られる。成虫の体長は約8.5㎜。成虫は夜間に活動するが、日中でも畑の中を歩行しているのがしばしば観察される。年1回発生。成虫態で土中に潜って越冬する。北海道では融雪後の4月中旬頃から活動を始める。落し穴式トラップ(ピットフォールトラップ)での捕獲盛期は6月で、7月以後は減少する。10月末まで畑に見られる。産卵期は6月で、新成虫は7月中旬~9月下旬に出現する。越冬成虫は7月~8月に見られなくなる。植食性で多くの雑草の種子を摂食する。農作物の害虫を捕食する天敵としても知られる。
放任された休耕田で多発した成虫が畑に移動侵入し、被害が発生した事例があることから、圃場や周辺、 休耕地についても清掃や雑草防除などの管理に努める。
稲の病害虫と雑草 |
ムギ類の病害虫 |
豆類の病害虫 |
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サツマイモの病害虫 |
アブラナ科野菜の病害虫 |
トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |
キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
イチゴの病害虫 |
ネギ類の病害虫 |
菜園の病害虫 |
カンキツの病害虫 |
リンゴの病害虫 |
日本ナシの病害虫 |
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モモの病害虫 |
カキの病害虫 |
ブドウの病害虫 |
花の病害虫 |
難防除雑草