病害虫・雑草の情報基地

アブラナ科野菜の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ダイコンモザイク病

Turnip mosaic virus(TuMV)、Cucumber mosaic virus(CMV)など
《病原》ウイルス

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ダイコンモザイク病
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葉では、はじめに葉脈が透化し、のちに葉全体が濃緑色~黄色のモザイク状のふ入り症状となる ©酒井宏

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初期の症状 ©酒井宏

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ちりめん状となった葉 ©酒井宏

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新葉の萎縮 ©酒井宏


被害

葉では、初め葉脈が透化し、のちに葉全体が濃緑色~黄色のモザイク状のふ入り症状となる。奇形、ちりめん状、ときにはえそ斑点や条斑を生ずる。生育初期に感染すると、株全体が萎縮し、根は肥大しない。

被害作物

キャベツ、ハクサイ、ダイコン、ブロッコリーなどのアブラナ科作物。

発生

両ウイルスともに、汁液伝染もするが、アブラムシによる伝染が主体である。ダイコンの生育初期に有翅アブラムシの発生が多いと多発する。

防除

抵抗性品種を栽培する。シルバーマルチなどによりアブラムシ類の飛来を防止する。薬剤により、生育初期のアブラムシ防除を行う。圃場および周辺の雑草は除去する。発病株は早期に抜き取り処分する。

収録:防除ハンドブック「 アブラナ科野菜の病害虫

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