診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
キャベツでは、葉に直径1~3cmの円形~類円形、内部が灰白色、周囲が黒紫色の病斑を生じる。病斑上には、はじめ同心円状、後に全面に黒色、すす状のかびを密生する。育苗期に発生すると苗立枯れ症状となる。その場合、子葉および胚軸部に黒褐色斑点を生じ、のちに地際部付近が褐変し、亀裂を生じたり腐敗して倒伏する。ブロッコリーでは、花蕾および葉に発生する。花蕾では、はじめ黒色の小斑点を生じ、のちに病斑が拡大して黒褐色に腐敗する。病斑部には黒色のかびを密生する。葉では、はじめ黒色の小斑点を生じ、のちに病斑が拡大または結合して黒褐色の斑点となり、周辺は黄変する。
キャベツ、ダイコン、ハクサイ、ブロッコリーなどのアブラナ科作物。
夏期の高温、多湿時に発生が多い。病原菌は、被害植物上で生存し、胞子(分生子と呼ぶ)により空気伝染する。また、種子伝染も行う。
発病する作物の連作を避ける。育苗中は、高温多湿にならないようにする。育苗中の発病株は早期に処分する。
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