診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
キャベツでは結球が進んだ時期から収穫期にかけて下葉の基部にぬれたような病斑が伸展し、腐敗が広がる。発病した結球の葉を1、2枚はがすと内部に白いかびがはびこっている。腐敗が結球の全体に広がる頃には腐敗部に5mm大の黒い塊(菌核)が形成されている。ハクサイやレタスでは地面に接する下葉から発病しやすい。トマトでは茎の地際部や分岐部等から発病する。茎表面にぬれたような病斑ができ、すぐに淡褐色になり、腐敗する。病斑が茎を取り巻くと上部の茎葉は萎れ、やがて枯死する。果実も発病する。病斑部の表面や茎内に白い綿のようなかびと黒い菌核が形成される。茎内部では菌核が連なって形成されることが多い。腐敗臭は少ないことと菌核が形成されることから軟腐病等と区別できる。
キャベツ、キュウリ、トマト、ナス、ハクサイ、レタス等。他にガーベラ、トルコギキョウ等、多くの花卉類にも発生する。
病原菌(菌核)は土中で4~6年間生存する。老化した下葉や傷痕から侵入する。露地では春と秋に発生。
発病株は早めに処分する。罹病植物の残渣は取り除き、伝染源となる菌核を畑にこぼさない。
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