診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
平成20年に発生が初確認された新病害である。根および幹に発生する。症状的には苦土欠乏症と類似する。これらの木質部が腐敗し、症状として、葉がこぶ状の退色斑を形成し、葉色が淡く、壊死斑を形成する。葉は裏側に湾曲することが多い。重症化した枝では葉が極端に萎縮し、新梢の伸長も抑制される。品種によって幼果の果肉が水浸状となる症状も見られる。発生樹は健全樹と比べて着花量が劣る。発生した枝を切除すると、翌年に別の枝に発生する。
病原菌は木材腐朽菌の一種である。伝染源は子座に形成される子のう胞子と発病部に形成される分生子、土壌中に生息する菌糸と考えられる。これらが地上に露出した太根や主幹地際部の草刈り機等により生じた損傷部から感染する。感染後、木質部の腐敗が進み、主幹部におよぶと著しく衰弱し枯死する。
早期に発見し、発病(木質部の腐敗)した部位を切除する。
稲の病害虫と雑草 |
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