病害虫・雑草の情報基地

リンゴの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

リンゴコブアブラムシ

Ovatus malisuctus
カメムシ目アブラムシ科 《加害》葉、果実

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リンゴコブアブラムシ
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成虫と幼虫 ©舟山健

リンゴコブアブラムシ
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被害葉 ©舟山健


被害

若葉の裏側に寄生して吸汁加害する。加害葉は、主脈を中心に縦に裏側に巻き込む。多発生の場合には、落葉して枝もひ弱になり、花芽形成や果実肥大に強く影響する。幼果も吸汁加害し、加害痕には赤褐色の斑点が形成される。

発生

北海道、本州に分布する。新梢基部の芽の間隙で卵越冬する。発芽期~発芽後2週間頃にふ化し、ふ化幼虫は展葉とともに葉裏に寄生する。胎生で10月まで繁殖する。

形態

雌雄成虫の体長は約1.3~1.7mmの紡錘形で、体色は黒褐色~緑褐色である。

防除

発生樹を放置すると、被害が徐々に拡大する。発生が目立つ場合は、落花後に薬剤を早めに散布する。

収録:防除ハンドブック「 リンゴの病害虫

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