診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
果皮の一部が黒褐色の不整形になって腐敗し、表面に黒緑色ビロード状に胞子が形成される。果実内部は軟化・腐敗して黒褐色の菌糸が進展している。ネーブルや不知火では果頂部から腐敗することが多い。伊予柑では果梗部から病原菌が侵入するため内部の腐敗がかなり進行するまで果実表面に症状が現れず、早期発見が難しい。温州ではどの部位からでも発病する。
病原菌は小黒点病を引き起こす菌と同じで、園内に普通に存在し、日中に空中を飛散している。枯草上で増殖するので秋季に菌密度が高くなり、速効性の除草剤を処理した後に急増する。強風雨や霜害、寒害などで果皮に傷が付いたり、傷んだりした部位から感染し、潜伏している。伊予柑ではヘタ部に病原菌が潜伏している。すぐには発病せず、貯蔵期間が長くなるにつれて発病してくる。温州みかんではまれに収穫前や貯蔵初期の果実に発生することがある。
貯蔵前の予措を十分に行う。貯蔵庫が高湿にならないように管理する。
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