病害虫・雑草の情報基地

カンキツの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

菌核病

Sclerotinia sclerotiorum
《病原》糸状菌  《発病》花・葉・枝

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菌核病
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花と新葉の発病と白色・綿毛状の菌糸

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発病部位から先が枯死した2年生枝

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ヤニがふき出した枝病斑

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成熟前の菌核


被害

ハウスミカンの新梢が水浸状に軟化して暗褐色になり、表面に白色・綿毛状の菌糸が形成される。その後、発病部に黒色・不整形大きさ5〜8mmの菌核を生じ、その先は萎凋・枯死する。花蕾や花にも発生する。露地栽培でもまれに発生。貯蔵末期の果実では腐敗の原因になる。

発生

主には施設栽培で発生する。密植状態のハウスミカン園で12〜2月にかけて締め切った状態で換気が悪く、ハウス内が多湿状態の時に発生する。

防除

密植状態を改善し、園内の通風・乾燥を図る。通常は灰色かび病と同時に防除されている。貯蔵中の腐敗果実は見つけ次第処分する。

収録:防除ハンドブック「 カンキツの病害虫

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