病害虫・雑草の情報基地

カンキツの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

幹腐病(みきぐされびょう)

Lachnum abnorme
《病原》糸状菌  《発病》枝・幹

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幹腐病(みきぐされびょう)
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ゆず枝の凹陥

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形成初期のきのこ

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発病部位に形成された黄橙色のきのこ

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きのこ(拡大)

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木質部の初期症状

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木質部深くまで広がった褐変症状

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太枝の症状


被害

とげの多い樹種(ゆず等)に発生が多い。主幹や主枝の分岐部などの日当たりの悪いところに発生する。進行すると発病部位の表面に黄橙色のきのこが形成され、木質部まで褐変が進み、枝幹が枯死する。

発生

通風が悪く、日当たり不良な密植園で発生する。感染部位は剪定傷やとげの刺し傷。主感染時期は5月〜梅雨期と秋雨期である。

防除

園内の通風、乾燥、日当たりをよくする。病患部を削り取った跡や剪定切り口に癒合剤を塗布する。通常はそうか病や黒点病と同時に防除されている。

収録:防除ハンドブック「 カンキツの病害虫

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