病害虫・雑草の情報基地

カンキツの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

カルシウム欠乏による新梢枯死症状


《病原》生理障害  《発病》新梢

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カルシウム欠乏による新梢枯死症状
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新梢先端部の枯死

カルシウム欠乏による新梢枯死症状
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新梢展葉部の葉枯れ

カルシウム欠乏による新梢枯死症状
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新梢葉縁部の葉枯れ


被害

新梢葉の先端が黄化し、葉縁部へと拡大する。激しい場合は先端部や葉先、葉縁部が黒褐変し、伸長が阻害される。

発生

カルシウムは樹体内の移動が遅く生育が盛んな部位で不足するので、先端部に発生しやすい。特に高接ぎ樹の新梢に発生が多く、疫病と間違いやすい。窒素、カリ、マグネシウムの過剰は発生を助長する。

防除

土壌pHが5.5〜6.5になるように石灰類を施用する。細根が少なくなる高接ぎ樹などでは新梢葉に対して石灰質資材を散布する。なお、過施用で土壌が中性〜アルカリ性になるとマンガン、亜鉛、ホウ素、鉄などが不溶性になり欠乏症になるので注意する。

収録:防除ハンドブック「 カンキツの病害虫

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