診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
どの生育時期でも発病する。幼苗期では地際部の茎が侵され、褐色・すじ状の水浸病斑が現れて立枯れる。生育の進んだものでは、主茎地際部や下位分枝節の表面に紡錘形またはすじ状の濃緑色・水浸状病斑を生ずる。その後、病斑は拡大するとともに茎の萎凋が始まり、さらに病斑が茎の全周を取り囲むと枯死に至る。新鮮な病斑の表皮部分を顕微鏡観察すると病原菌の卵胞子が見える。病斑はやがてFusarium菌等の二次寄生菌によって初め白色、後に淡紅色~灰褐色に変色するので注意。早期発病株ほど減収が著しく、7月中旬以前の初発では収穫皆無となる。
アズキ。
病原菌は土壌中で長期間生存し、土壌伝染する。全生育期間を通じて感染・発病するが、発生は土壌水分に大きく左右され、多雨・排水不良等に伴う高水分条件下で多発する。さらに病原菌の生育適温は28℃と高いことから、温暖な気象条件が重なると急激にまん延。多数のレースがある。
連作の回避。心土破砕や暗渠整備等、排水対策の実施。高畦栽培。抵抗性品種の栽培。薬剤の茎葉散布。
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