診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
最初に1、2枚の下葉が萎凋し始め、次第に上葉が萎れて、やがて枯死。葉には外観症状は現れず、茎内部の維管束部が褐色~黒褐色に著しく変色。萎凋した葉柄基部を折ると維管束部の褐変が容易に観察され、診断上有効。褐変した維管束部を顕微鏡観察すると導管部に菌糸の迷走が確認できる。圃場では初めはスポット状に発生するが次第に全面発生となる。激発圃場では子実収量が70%以上減少し、収穫子実も細粒化するため、発生すると被害が甚大となる。
アズキ、リョクトウ。
年次変動があるが、通常は播種後約3か月を経過した8月中旬~下旬にかけて下葉の萎凋が見られる。病原菌は土壌中の罹病刈り株の中で長期間生存し、そこで形成した胞子が伝染源となる。連作は病原菌密度を飛躍的に増加させて発病が激化する。ダイズシストセンチュウの加害が発病を助長。萎凋病と逆に低温年に症状の進展が顕著。現在、3つのレースが知られている。
連作の回避。被害茎葉は圃場から搬出。トウモロコシ、ムギ類、イネ科牧草を取り入れた輪作(4~5年)が有効。ダイズシストセンチュウの防除を行う。抵抗性品種の栽培。
稲の病害虫と雑草 |
ムギ類の病害虫 |
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難防除雑草