診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
病原ウイルスは9種類知られているが、発生地域により種類・系統が異なり、病徴のみによる診断は一般的に困難。BBWVは葉に変形をともなう激しいモザイクと、茎にかすり状のえそ条斑を生じ、株全体が萎縮。激発株では莢に黒褐色のえそをともなう変色や亀裂を生じて、茎は褐色に枯死する。CMVは葉に軽いモザイクと葉脈緑帯、莢に軽度な奇形を生じる。系統によっては茎にえそをともない、枯死する。ClYVVは従来はBYMVのえそ系とされていたが、茎の先端部から茎、葉にえそが現れ、枯死に至る。WMVは葉の葉脈に沿って軽い退緑斑を生じるが、株全体の症状としては軽微である。その他のウイルスの発生は少なく、被害も軽微である。
マメ科の他、多数。
モザイク病は主として各種アブラムシによって非永続的に伝搬される。エンドウに寄生する主要なアブラムシはエンドウヒゲナガアブラムシであるが、その他にジャガイモヒゲナガアブラムシ、マメアブラムシ、モモアカアブラムシ等がある。露地栽培では春~秋のアブラムシの活動時期に合わせて発生。
健全種子の使用。シルバーマルチ栽培や幼苗期の寒冷紗被覆。アブラムシの薬剤防除。
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