診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
移植後、成虫が水田に侵入し葉を食害する。畦畔沿いに多い。食害が多いと生育が遅れ分げつが減り、減収や株絶えとなる。幼虫による被害は成虫より大きく、根部の食害により株絶えとなる場合がある。低湿田や活着不良田で被害が大きい。
国内では1976年5月愛知県常滑市と幸田町の二か所の水田で初見され、侵入害虫とされている。現在は全国に分布、年1回発生、関東以西で一部2回。越冬後成虫は4月にネザサ、チガヤ等の新葉を食う。水田内で成虫はよく泳ぎ飛翔力に富むが、日中は根際に隠れ夕方活動する。5月下旬が発生盛期。国内では雌だけの単為生殖である。産卵は水中のイネ葉鞘内に行われ、約40日間に1雌平均約130粒を産む。卵期は約7日、幼虫期は約1か月、蛹期は1〜2週間。新成虫は7月中旬から発生し8月上旬まで続く。同下旬には畦畔や土手の枯草、林縁落葉下に潜る。
育苗箱施用剤が普及してから発生量は減少している。本田移植は成虫の発生盛期(5月中下旬)を避ける。深水を避け根を健全にする。地域によっては6月上旬までに成虫0.5頭以上/株が要防除水準とされている。
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