診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
葉、果実、花蕾、新梢を食害する。ふ化幼虫は集団で葉裏から表皮を残して食害するため、産卵された葉は白く透け、いわゆる白変葉になる。幼虫が大きくなると食害量も増え、発生が多いとほとんど葉を食い尽くされる。成熟幼虫は果実を好んで食害するため、密度が低くても被害は大きい。
ナス、トマトなどナス科作物、ウリ科作物、アブラナ科作物等広範囲に及ぶ。
非休眠性で、施設が主な越冬場所となっているため、施設栽培地帯では発生時期が早く、発生量も多い。施設での発生は、主に野外からの成虫の飛び込みによるが、周囲の雑草地から幼虫が侵入してくることもある。卵は葉裏に数百個かためて産みつけられる。若齢幼虫は集団で昼間も食害するが、成熟幼虫になると昼間は株元などに潜み、夜活動する。幼虫は通常6齢を経て土中で蛹化するが、一部7齢を経る。施設では秋季と翌年4、5月以降、露地では梅雨明けから10月頃にかけて発生が多い。梅雨明け後、高温乾燥が続く年に多発する。夏季には約1か月で卵から成虫になる。
成虫の侵入防止に防虫ネット、防蛾灯(黄色蛍光灯)が有効。ふ化幼虫による白変葉を見つけ次第幼虫と共に除去する。発生の多い場合には早めに薬剤で防除する。
稲の病害虫と雑草 |
ムギ類の病害虫 |
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難防除雑草