診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
土壌中の線虫の密度が高いと植物の生育の初期から発病する。地上部の株全体の生育が不良となり、葉は小さく、生気がなく、萎れ、黄変し、ついには枯死する。根菜類では根の生育が不良となり、また植物表面に寄生痕が生じる。根こぶ線虫病では被害株の根部には大小のこぶが多数発生する。こぶの表面は平らで亀裂は少ない。根腐線虫病では細根先端の褐変や腐敗脱落がみられる。ダイコンでは根部にやや膨らんだ小点を多数形成する。
根こぶ線虫病:キュウリ、トマト、ナス、ニンジン、ピーマン等。
根腐線虫病:カブ、ダイコン、トマト、ニンジン等。他に花卉類にも両病が発生する。
線虫は土壌や罹病植物残渣中に生存し、好適植物が植えられると活動を起こす。雨水がたまる場所は線虫が移動しやすく、被害が集中する。
連作をしない。根にこぶが発生しているような苗は畑に植えない。発病圃場は土壌消毒を行う。数年に1回はクロタラリア(根こぶ線虫に有効)、マリゴールド(根腐線虫に有効)等の対抗植物を植え、線虫の密度を下げる。
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