診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
日本在来種で、国内は北海道西部以南に、海外はもともと台湾、朝鮮半島、中国に分布していたが、現在は欧米にも広がって問題となり、世界の侵略的外来種ワースト100 に選定されている。利尿や健胃薬として利用される。荒地、道端、土手などに群生し、草丈2mほどになる大型のタデ科の多年生雑草である。
果実には翼があり風で散布される。定着後は旺盛に地下茎が伸び、多くの芽を出して、急速に生長して群落を形成する。やや湿ったところを好むが、さまざまな場所に生育できる。茎は中空で多数の節をもつ。夏に葉腋に小さな花を穂状につける(雌雄異株)。冬に地上部が枯死するが、翌春に地下茎から新たな地上茎が萌芽する。
オオイタドリはイタドリに似るが、主に北海道から中部地方にかけて生育する。葉の基部が心形で草丈は3mほどとイタドリよりもさらに大型となる。
道路脇や堤防などで点検作業の支障になったり、旺盛な生育により生活地に侵入して防除が必要になる場合がある。頻繁に耕起が入る農耕地場面ではあまり問題にならないが、長らく更新を行っていない草地など、耕起されない場面では、繁茂して問題になる場合がある。
刈払いにより防除する場合は、刈取り後他の植物に比べて旺盛に生育する場合が多く、頻繁に刈払いを行わないと十分な防除効果が期待できない。河川堤防では年に最低4回の刈払いが必要というデータがある。
すでに群落を形成している場所では、地下茎からの発生、繁茂を防止する目的で、耕起により地下茎を切断したり、地下茎そのものを除去する。種子発生の個体は大きくなる前に何度か耕起することで防除できる。
薬剤散布による防除は省力的である。薬剤の種類によって、効果の完成の遅速や、地下茎の枯殺程度が異なるため、目的に応じて選択する必要がある。
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