病害虫・雑草の情報基地

カキの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

灰色かび病

Botrytis cinerea
《病原》糸状菌 《発病》若い葉・幼果に付着した花弁

写真をクリックすると拡大します

灰色かび病
閉じる

葉の病斑。葉縁部に胞子形成 ©全農教

灰色かび病
閉じる

葉の病斑 ©全農教

灰色かび病
閉じる

へたの発病 ©菊原賢次

灰色かび病
閉じる

花弁の発病 ©菊原賢次


被害

葉の先端や葉縁から発病し、淡褐色で健全部との境は灰緑色の病斑を生じ、落葉する。花弁で発病すると幼果ではこの痕が小黒点となり、へたでは淡褐色で周囲が黒色の病斑を生じる。落果することもある。いずれの病斑部でも、湿潤な時は灰色のかびが生える。

発生

伝染源は罹病葉や周辺作物の枯草などに広く存在する。4~5月頃、比較的気温の低く、降雨が続くときに発病する。特に、強風などで若葉が傷ついたときに発生が多い。

防除

防風垣や防風ネットで葉が傷つかないようにする。4~5月に薬剤散布を行う。

収録:防除ハンドブック「 カキの病害虫

目次へ戻る  | ホームへ戻る

稲の病害虫と雑草 |  ムギ類の病害虫 |  豆類の病害虫 | 
ジャガイモの病害虫 |  サツマイモの病害虫 |  アブラナ科野菜の病害虫 | 
  トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |  キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
   イチゴの病害虫 |  ネギ類の病害虫 |  菜園の病害虫 | 
カンキツの病害虫 |  リンゴの病害虫 |  日本ナシの病害虫 |
   西洋ナシの病害虫 |  モモの病害虫 |  カキの病害虫 | 
ブドウの病害虫 |  花の病害虫 |  難防除雑草