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カキの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

黒星病

Fusicladium levieri
《病原》糸状菌 《発病》葉・新梢・果実

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黒星病
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葉の病斑 ©全農教

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葉および新梢の病斑 ©全農教

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へたの病斑 ©全農教

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果実の病斑 ©全農教


被害

葉、新梢、果実に発病する。葉では周囲が黄緑色に変色し、中心部が褐色の黒色不正円形の病斑を生じ、早期落葉する。新梢では黒色紡錘形の病斑を生じ、中心部に黒色すす状のカビ(胞子)を形成する。果実では表面やへたに黒色円形の病斑を形成し、早期落果する。病斑は浅く、炭疽病のようにへこむことはない。

発生

4月頃から枝上の越冬病斑に胞子が形成され、葉では5月頃から発病し、枝や果実は6月頃から発病する。いずれも若い時期にのみ発生する。栽培園での発生は比較的少ないが、放任園や庭先樹でよく見られる。発病に品種間差があり、西条が弱く、富有、次郎、平核無が強い。

防除

剪定時に越冬源である罹病枝を取り除く。萌芽直前の休眠期と5月頃に薬剤防除を行う。

収録:防除ハンドブック「 カキの病害虫

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