診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
果実と枝に発生する。果実では成熟期に発病することが多く、最初黒~黒褐色の小斑点を形成し、後に輪紋状の病斑に拡大する。病斑内には黒色小粒点(柄子殻)を多数形成する。果実は軟化腐敗する。枝では最初皮目の隆起したような小さないぼを形成し、これが後に大きくなり典型的ないぼを散在するようになる(いぼ皮症状)。いぼが多発した枝は衰弱し、枯死に至る場合もある。
伝染源は枝のいぼ病斑内に形成される柄胞子である。これが降雨で飛散し、果実の果点や新梢の皮目などから感染する。感染は6~7月頃に多く、果実では1~3か月程度の、枝では1~2年程度の潜伏期間を経て発病する。果実に形成される柄胞子は伝染源にならない。
休眠期にいぼ病斑を削り取り塗布剤を処理する。また、多発した枝を切除する。梅雨期を中心に有効薬剤を散布する。
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