病害虫・雑草の情報基地

リンゴの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

紅粒がんしゅ病

Nectria cinnabarina
《病原》糸状菌 《発病》枝、幹

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紅粒がんしゅ病
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剪定痕に形成された病斑 ©浅利正義

紅粒がんしゅ病
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裂傷部に形成された病斑 ©浅利正義


被害

本病はリンゴ以外にナシ、クリ、クルミ、カキ等広範囲の樹木を侵す。枝幹部に発生し、剪定痕や収穫痕などの傷口から発病し、枯れ込み症状を示す。この病斑上には多数の紅色小粒状の分生子座を形成する。

発生

伝染源は枝幹部の病斑上の分生子座に形成される分生子と、子のう殻に形成される子のう胞子である。これらが当年秋から翌年5月頃まで飛散し、傷口感染する。樹勢が弱いと発病しやすい。

防除

発病枝の切除や病斑部の削り取り処分を行うとともに、傷口や剪定痕へ塗布剤を塗る。

収録:防除ハンドブック「 リンゴの病害虫

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