診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
葉の裏面がサビ症状を呈し、葉の表面は鉛色に変化する。多発生の場合には、新梢上位葉(特に先端部葉)や果そう基部葉が葉縁から枯れ込んで湾曲し、落葉することがある。いずれのリンゴ品種にも発生するが、被害は王林、ふじ、スターキングデリシャスなどで多い傾向がある。
本州に分布する。新梢中位~下位の芽の鱗片や短果枝の粗皮下で、雌成虫で越冬する。越冬虫は、発芽直前の4月上旬~中旬に周辺の基部葉に寄生する。花(果)そう葉での発生盛期は、6月中旬~7月上旬頃であるが、8月中旬以降は寄生がほとんど認められなくなる。一方、二次伸長葉などの若葉では、12月まで寄生が認められる。越冬虫は6月中旬頃から確認され、7月から越冬場所に移動する。
雌成虫は体長約0.2mmの紡錘型で、体色は琥珀色~淡黄色を呈する。雄成虫は体長約0.18mmで雌よりやや小型である。雄成虫は個体数がきわめて少なく、詳しい調査例がない。
発生初期(落花直後頃)の薬剤散布が効果的である。また、サビ症状が現れた場合には、早めに薬剤を散布する。
稲の病害虫と雑草 |
ムギ類の病害虫 |
豆類の病害虫 |
ジャガイモの病害虫 |
サツマイモの病害虫 |
アブラナ科野菜の病害虫 |
トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |
キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
イチゴの病害虫 |
ネギ類の病害虫 |
菜園の病害虫 |
カンキツの病害虫 |
リンゴの病害虫 |
日本ナシの病害虫 |
西洋ナシの病害虫 |
モモの病害虫 |
カキの病害虫 |
ブドウの病害虫 |
花の病害虫 |
難防除雑草