病害虫・雑草の情報基地

リンゴの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

さび果病(斑入果病)

Apple scar skin viroid (ASSVd)
《病原》ウイロイド 《発病》果実

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さび果病(斑入果病)
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さび症状を呈する発病果 ©柳瀬春夫

さび果病(斑入果病)
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ふ入り症状を呈する発病果 ©全農教

さび果病(斑入果病)
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罹病樹の状況 ©浅利正義


被害

被害は果実のみで、品種によって病徴が異なる。国光や印度などでは茶褐色のさびが形成されるが、現在主力品種のふじやつがるなどでは着色がまだらになるふ入り症状となる。また、スターキング・デリシャスなどは両病徴を併発し、ゴールデン・デリシャスは潜在感染し病徴を示さない。発病果は小玉傾向を示す。

発生

病原ウイロイドが、接ぎ木伝染する。なお、ウイロイドはウイルスよりも小型の外皮タンパク質を持たない感染性のRNAで、塩基数200~400程度の世界最小の植物病原体である。

防除

接ぎ木伝染することから、高接ぎする場合は健全な樹から穂木を採取する。

収録:防除ハンドブック「 リンゴの病害虫

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