病害虫・雑草の情報基地

カンキツの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

黄斑病(おうはんびょう)

Mycosphaerella horii, M. citri
《病原》糸状菌  《発病》葉・樹全体

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黄斑病(おうはんびょう)
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黄色の縁取りのある黄斑型病斑

黄斑病(おうはんびょう)
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褐色病斑(葉表)

黄斑病(おうはんびょう)
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褐色病斑(葉裏)

黄斑病(おうはんびょう)
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褐色小円星型病斑(葉表)

黄斑病(おうはんびょう)
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褐色小円星型病斑(葉裏)


被害

春葉に8月頃から微細な黄斑が発生する。その後拡大し、褐色で周りに黄色の縁取りのある黄斑型病斑と秋から春先にかけて褐色の盛り上がった縁取りのある褐色小円星型病斑を形成する。発病葉は落葉し、樹勢が低下する。

発生

M.horiiは沖縄以外の地域で発生し2種類の病斑を形成する。M. citriは沖縄で発生し、黄斑型病斑のみを形成する。新葉の展開〜硬化期に感染し、発病までに2〜10か月を要する。樹勢低下樹や管理不良園、寒害を受けやすい園などで多発する。

防除

樹勢の維持が基本。通常は黒点病と同時防除されている。

収録:防除ハンドブック「 カンキツの病害虫

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