診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
成虫、幼虫が葉裏から吸汁し、多発すると退色、萎凋、生育障害が起き、排泄物(甘露)にすす病が発生する。発生は苗床や早植栽培(トンネル被覆)で多い。また、本種はサツマイモ葉巻ウイルス(SPLCV)を媒介する。
サツマイモのほか、トマト、ナス、キュウリ、メロン、カボチャ、キャベツ、オクラ、インゲン、トルコギキョウ、キクなど。
野外では年3~4回、施設内では年10回以上発生すると思われる。成虫は若い葉を好んで寄生する。交尾した雌が葉裏に産卵し、1雌当たりの産卵数は60~200粒である。1齢幼虫は歩行して移動するが、その後は4齢幼虫までほとんど動かず、羽化する。25℃条件下では卵から成虫まで22~25日を要し、発育適温は約30℃、高温を好み、耐寒性は弱い。全国に分布する。
防虫ネットにより苗床への侵入を阻止する。また、各種薬剤に対する抵抗性が問題となっており、薬剤選定には注意する。
稲の病害虫と雑草 |
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