病害虫・雑草の情報基地

豆類の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ダイズモザイク病


ダイズモザイクウイルス

Soybean mosaic potyvirus(SMV)

アルファルファモザイクウイルス

Alfalfa mosaic alfamovirus(AMV)

インゲンマメ黄斑モザイクウイルス

Bean yellow mosaic potyvirus(BYMV)
〈Mosaic〉

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ダイズモザイク病
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発病株

ダイズモザイク病
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葉の斑紋症状

ダイズモザイク病
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葉のモザイク症状


被害

病原ウイルスやダイズの品種により異なるものの、葉にモザイク、縮緬状、羽毛状斑紋、黄色斑紋、微斑等の症状を示し、発病株は萎縮する。また種子伝染するものではへその部分から放射線状に褐色斑紋が生じる。

被害作物

SMVはダイズのほかツルマメ、インゲンが、AMVはアルファルファ、クローバ類、タバコ、ジャガイモ等47科300種以上の作物や雑草が、また、BYMVはエンドウ、ソラマメ、インゲン等多くのマメ科植物やグラジオラス、フリージア等のアヤメ科植物等が寄主植物となる。

発生

SMVは全国的に発生し、種子伝染率は品種や感染時期により異なるが3~40%前後である。遅播きで発病が高まり、6~7月が高温寡雨でアブラムシの多発する年は発生が多い。AMVは全国的に発生しており系統により種子伝染することがあり、伝染率は1%程度である。BYMVは種子伝染しないため発生は全て圃場周辺の発病植物からの伝染である。ダイズでの発生は散発的であり、発病条件は不明である。

防除

無病種子を使用し、発病株は早期に抜き取る。圃場周辺のマメ類等を除去。殺虫剤の散布により媒介アブラムシを防除する。

収録:防除ハンドブック「 豆類の病害虫

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