診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
葉、茎、莢に発生する。葉では、最初に中肋の裏面に赤褐色の変色部ができ、支脈を中心に拡大し、大きな不整形の病斑を形成する。病斑の色は赤褐色から次第に淡褐色~灰褐色となり、健全部との境には暗褐色の重輪状の輪を生じる。莢には赤褐色~灰褐色の斑点を作り、のちにこれが全面に広がり莢は奇形、捻転、乾燥、枯死し、剛毛が叢生した小さな黒粒点(分生子層)を生じる。莢が若い頃に罹ると種子ができないことがあり、また裂けて結実しないことがある。遅く罹った場合は、種子の一部が褐変し皺になる等不完全粒となる。茎にも赤褐色~灰白色の病斑を生じ、表面に多数の小黒粒点を作る。
ダイズに発生する。
日本各地で発生し、ときに大発生することがある。7~8月頃から発生し、収穫期頃に湿潤な天気が続くと多発し大被害を与える。病原菌は被害株の茎葉や種子の中で胞子や菌糸の形で越冬し、翌年の伝染源となる。Colletotrichum truncatumが最も重要な菌である。
健全な種子を使用する。罹病残渣を圃場に残さない。表層土を地中深くに埋める天地返しを行う。
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