病害虫・雑草の情報基地

豆類の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

カブラヤガ(ネキリムシ)

Agrotis segetum
鱗翅目ヤガ科

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カブラヤガ(ネキリムシ)
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終齢幼虫、体長約40mm

カブラヤガ(ネキリムシ)
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成虫、体長約20mm

カブラヤガ(ネキリムシ)
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カブラヤガ(ネキリムシ)
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類似種のタマナヤガ幼虫


被害

代表的な土壌害虫で、幼虫が豆類や野菜の発芽後の幼軸をかみ切り、株絶えの原因となる。幼虫は土壌中に1個体ずつ散らばって分布するので被害は大きい。多発時は播き直す。水田後作では被害は少ない。

被害作物

ダイズ、エンドウマメ、豆類(子実)、クローバ等マメ科牧草。

発生

全国に発生しタマナヤガ、センモンヤガとともにネキリムシと言われる。主に幼虫が土中で越冬し、春に雑草地やその周辺の土を掘り起こすと成熟幼虫が見つかる。5月以降に成虫が発生し年2~4世代を繰り返す。

防除

ネキリムシの被害は発芽後に徐々に現れるので播種後よく観察し被害がでたら幼虫を捕殺する。前作で除草をしなかったり中耕管理が行き届かない畑で発生しやすい。

収録:防除ハンドブック「 豆類の病害虫

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