診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
育苗箱で発生し、激しい場合は幼芽の生育が停止し、心葉が抽出しないまま枯死する。腐敗せずに残った苗は生育が劣り、葉鞘の伸びが不均一で全体が湾曲する。病勢進展が遅い場合は葉鞘や葉身に暗褐色水浸状の条斑が現れる。もみ枯細菌病菌による苗腐敗症では腐敗した葉鞘は暗褐色となるが本病では黄褐色となる。また、苗がゆるやかに湾曲し、葉鞘や葉身に暗褐色水浸状の条斑が現れるのは本病のみである。
本病の第一次伝染源は、前年度の罹病種子である。このため、浸種中の感染や育苗箱内での罹病籾(苗)からの二次感染で発病する。本病は、浸種温度や催芽温度、出芽温度が高いほど発病が激しく、加温育苗など育苗期間中の温度が高いと発病が助長される。
採種圃産種子などの健全種子を利用し、塩水選と薬剤防除を徹底するとともに、高温下での育苗管理を避け給水にも注意する。
稲の病害虫と雑草 |
ムギ類の病害虫 |
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アブラナ科野菜の病害虫 |
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難防除雑草