トマト青枯病 | 農業害虫や病害の防除・農薬情報|病害虫・雑草の情報基地|全国農村教育協会

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トマト・ナス・ピーマンの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

トマト青枯病

Ralstonia solanacearum

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はじめ葉の一部が萎れ、脱水する

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晴天時に生長点付近が萎れる

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株全体が青枯れ状に萎れる

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茎の導管部は褐変している

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水耕栽培での被害の様子。培養液によって伝染するため、連続して発病している

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土耕栽培での被害の様子


被害

はじめ、日中急に水分を失ったように萎れ、朝夕や曇雨天の日は回復するが、次第に萎れは激しくなり、青枯状態になって、ついには枯死する。病気の進行は早く、被害も激しい。茎の導管部は褐変し、切り口から汚白色の汁液がしみ出る。

被害作物

トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモ、タバコ、ダイコン、イチゴ、ラッカセイなど。

発生

地温が20℃を越えると発生し、夏季の高温時に発病は激しくなる。被害残渣とともに土壌中に生存していた病原菌が、主に作業中にできた傷口やネコブセンチュウ、コガネムシの幼虫などによる食害痕から侵入する。連作畑、養液栽培で発生しやすい。

防除

連作しない。抵抗性品種を作付ける。毎年発病する圃場では抵抗性台木に接ぎ木する。作型をずらし、地温の低い時期に作付ける。高畦にし、排水を良くする。シルバーマルチや敷わらなどで地温の上昇を防ぐ。センチュウ類や土壌害虫の防除をする。適切な施肥によって塩類集積を防ぐ。適度の灌水を行う。発病株は直ちに抜き取って処分する。養液栽培では水温を20℃以下に管理する。

薬剤(農薬)

土壌消毒:ガスタード、クロールピクリン他、ソイリーン、バスアミド等。

※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 トマト・ナス・ピーマンの病害虫

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