診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
融雪直後の罹病茎葉は、ゆでたような水浸状暗緑色を呈し、乾くと灰褐色で薄紙状となる。罹病葉上に菌核のようなつぶつぶを形成せず、顕微鏡では葉組織内に卵胞子が認められる。
本病は上記7種類のピシウム菌が単独または複合しで病原性を発揮するが、地域によって主となる菌は異なる傾向にある。古くなった組織内に形成された卵胞子と呼ばれる耐久器官が土壌中で越夏し、次年度の伝染源となる。卵胞子は積雪下で発芽し、遊走子と呼ばれる水中を遊泳する器官を形成して地表面に接する葉に侵入する。したがって透排水性が悪い圃場で多発する傾向がある。また、播種が遅れた場合や積雪期間が長いと多発しやすい。
暗渠などを設けて圃場の透排水性を改善する。適期に播種し越冬前の生育量を確保する。融雪剤を施用し融雪を促進する。また、根雪前の茎葉散布が有効である。
稲の病害虫と雑草 |
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