病害虫・雑草の情報基地

サツマイモの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

エビガラスズメ

Agrius convolvuli
チョウ目スズメガ科

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エビガラスズメ
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成虫(前翅長:約40mm) ©林川修二

エビガラスズメ
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老齢幼虫(体長:80~90mm) ©林川修二

エビガラスズメ
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生育初期の被害 ©林川修二


被害

幼虫が葉を食害する。若・中齢幼虫の食害状況はナカジロシタバに類似するが、老齢幼虫は葉柄のみを残して食い尽くす。一般に他のチョウ目害虫より発生密度は低いが、幼虫の摂食量はナカジロシタバの8倍と多いため、短期間に思わぬ被害を受けることがある。

被害作物

サツマイモ、インゲンマメなどのマメ類、ブドウ、タバコ。

生態

本州では年2回、西南暖地では年3回発生する。成熟幼虫が土中に潜り、蛹で越冬する。鹿児島県では6月上旬までに羽化し、幼虫は第1世代が6~7月、2世代が8~9月、3世代が9~10月に発生する。発生量、加害盛期は年次により異なり、早い時期から発生する場合もある。1雌当たりの産卵数は400~700粒で、25℃条件では卵4日、幼虫21日、蛹18日程度を要する。全国に分布する。

防除

老熟幼虫になると薬剤の効果が低下するので若齢期に防除する。薬剤防除の効果は高く、ナカジロシタバを防除すると本種の発生密度も低下する場合が多い。

収録:防除ハンドブック「 サツマイモの病害虫

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