診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
全身感染した株は生育が停止し、草丈が低く、葉全体が厚みを増して、白色~黄色に変わる。この株は、春と秋に降雨が続くと葉の表面に白いかび(胞子)を生じ、葉は黄変して枯れる。胞子は雨滴等により周囲に飛散する(二次伝染)。二次伝染した株は、葉や花梗に長楕円形ないし紡錘形で黄白色の大型病斑を生じ、表面に白~灰色のかびを生じる。このかびはしだいに暗緑色~暗紫色に変わる。症状がすすむと被害葉は淡黄色にしおれて枯れる。
ネギの他、タマネギ、ワケギを侵す。
卵菌類と呼ばれるかびによる病害で、病原菌は残さとともに卵胞子または菌糸の状態で土壌中に残る。全身感染症状株は3~4月と11~12月頃に見られる。二次伝染株は4~5月頃と11月頃に発生する。年次によって発生に差があり、気温が15℃前後で降雨が続くと多発する。発生の多い圃場に連作すると発生しやすい。排水が悪く、日陰で風通しの悪い圃場で発生しやすい。
発生の多い圃場に連作しない。苗床は薄まきにして、多肥栽培を避ける。健全な種子を使用する。苗床の発病株は速やかに除去する。発病初期から薬剤を散布する。
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