診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
枝幹部に発生する。せん定箇所を中心とした枯れ込み部分から発病し、病斑部はやや陥没して樹皮がしわ状となる。病斑上には秋季~翌春に鮮やかな紅色の小粒(分生子座に形成された分生子塊)と赤~暗赤色で球状の子のう殻が多数形成される。発病の翌年には、病斑部より先端の枝幹部に枝枯れや胴枯れを生じる。
谷間の低地やくぼ地など風通しの悪い圃場や排水不良などで樹勢の弱い圃場で発生しやすい。病斑部には秋季~翌春に鮮紅色の小粒が多数形成されるため、せん定作業中に本病の発生に気づくことが多い。伝染源となる分生子および子のう胞子は11月~翌年の5月頃に飛散するが、主要感染時期は早春である。
第一次伝染原は圃場に残された前年の罹病せん定枝と考えられている。このため、発病樹の病患部や枯死枝を園外に持ち出して処分する。また、病原菌は主にせん定時の切り口から感染するため、せん定整枝時および病斑部削り取り直後に塗布剤で露出部を保護する。
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