診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
葉に発生する。梅雨明け頃から葉裏に不明瞭な円形の白色粉状病斑を形成する。病斑ははじめ散在するが、しだいに拡大して葉裏全体を覆うようになる。秋になると病斑上に黄白色の小粒(閉子のう殻)が形成され、やがて成熟すると黒色になる。盛夏期には発病はあまり進展しないが、気温が低下し始める9月上旬頃から発病が急激にまん延し、晩秋にかけて発病が続く。果実に発病しないため実害としては少ないが、激しく発病すると早期落葉を引き起こすため、樹勢の低下につながる。
秋季に病斑上に形成された閉子のう殻が被害落葉上あるいは枝幹部に付着して越冬し、翌年に閉子のう殻から放出された子のう胞子が第一次伝染源となる。ナシ葉に付着した子のう胞子が感染して発病し、病斑上に形成された分生子が二次伝染を繰り返す。秋季に降雨が少なく、乾燥条件が続くと本病が多発しやすい。
休眠期に罹病落葉を土中に埋めるなどして処分する。また、梅雨明け後~収穫期頃の発病初期の薬剤防除を徹底する。
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