診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
成虫はナシの樹皮や枯れ枝に産卵するが、果実袋にも産卵することから産卵管が袋内の果皮に刺さって刺し傷をつけ、外観損傷の被害が発生する。また、産卵による樹皮の傷口が胴枯病菌や輪紋病菌の侵入門となったり、幼虫が根を吸汁することにより樹勢低下を招いたりするなど、間接的な被害も発生する。
樹皮などに産み込まれた卵はそのまま越年し、翌年6~7月頃に孵化して土中に潜る。5~6年の幼虫期間を経て、成虫は7月中旬~9月中旬に発生する。多目的防災網設置園では、園内で発生した個体が園内に留まることから多発生となりやすい。
通常の発生では、防除の必要はない。成虫が果実にも多く停まるほど発生して果面に刺し傷ができるような状況であれば、薬剤散布を実施する。また、羽化のために主幹を登る幼虫を捕獲する捕獲器を設置したり、産卵数を減らすために粗皮削りを行ったりすることも有効である。
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