診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
チャミノガの若齢幼虫は葉の表皮を残しながら舐めるような加害痕を残すが、オオミノガの場合は小円形の穴を生じる。葉の穴は幼虫の発育とともに大型化する。まれに果実や枝を食害することもある。被害葉付近には「みの」をまとった幼虫がみられるので本種による被害はわかりやすい。
両種ともに年1回の発生である。雌はイモムシ状の形態のまま「みの」のなかで一生を過ごし、雄のみが「蛾」になる。チャミノガは6~8月に、オオミノガは5~8月に成虫になり、交尾、産卵する。チャミノガは1齢幼虫で越冬するので4月下旬頃から加害するが、オオミノガは終齢幼虫で越冬するので、加害は7月下旬以降に発生する第1世代幼虫による。
通常に管理されている栽培園では多発することはあまりないが、薬剤防除が必要な場合は若齢幼虫期に実施する。「みの」の大きさが15mmを超えると効果が低下する。
稲の病害虫と雑草 |
ムギ類の病害虫 |
豆類の病害虫 |
ジャガイモの病害虫 |
サツマイモの病害虫 |
アブラナ科野菜の病害虫 |
トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |
キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
イチゴの病害虫 |
ネギ類の病害虫 |
菜園の病害虫 |
カンキツの病害虫 |
リンゴの病害虫 |
日本ナシの病害虫 |
西洋ナシの病害虫 |
モモの病害虫 |
カキの病害虫 |
ブドウの病害虫 |
花の病害虫 |
難防除雑草