病害虫・雑草の情報基地

カキの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ヒメコスカシバ [ヒメスカシバ]

Synanthedon tenuis
チョウ(鱗翅)目スカシバガ科 《加害》枝・幹

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ヒメコスカシバ [ヒメスカシバ]
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ヒメコスカシバ成虫。体長15~20mm。ヒメスカシバとも呼ばれていた ©全農教

ヒメコスカシバ [ヒメスカシバ]
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ヒメコスカシバ幼虫。粗皮下にひそむので休眠期の粗皮削りの効果が高い ©全農教


被害

伊豆など、表皮の粗い品種で被害が多い。幼虫は主幹、主枝、亜主枝の分岐部の形成層に食入し虫糞を排出する。成虫は外部で羽化するため被害部の表面に蛹殻が残る。一度加害された場所は繰り返し加害される傾向が強いため、先の部分は樹勢が衰弱する。

発生

成虫は年2回ダラダラと発生する(5月中旬~6月下旬、7月下旬~9月下旬)。

防除

休眠期の粗皮削りが有効で、フジコナカイガラムシフタモンマダラメイガカキミガも同時防除できる。性フェロモン剤による交信かく乱も防除効果がある。薬剤防除は葉や果実の薬害を防ぐため枝の分岐部のみに丁寧に行う。

収録:防除ハンドブック「 カキの病害虫

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