病害虫・雑草の情報基地

カキの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

カキサビダニ

Aceria diospyri
ダニ目フシダニ科 《加害》新梢・果実

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カキサビダニ
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カキサビダニ。雌成虫は体長約0.15mm。微少で肉眼では見えない ©全農教

カキサビダニ
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カキの細毛にもぐり込んだカキサビダニ ©全農教


被害

加害を受けると被害痕が褐変しコルク化してサビ症状を呈する。へた下に生息して加害するため被害痕は果実の肥大にともないへた付近から赤道面にかけて放射状に拡大する。西条、次郎など、側溝がある品種では溝に被害が集中する。

発生

芽内で越冬し展葉すると葉に集まり、その後幼果に移動し加害する。多発原因は他の害虫の薬剤防除により健全な新葉が増加することや天敵カブリダニを減らすような薬剤使用が考えられる。

防除

薬剤防除適期はサビダニが幼果に移動する直前の5月中下旬頃である。微少で虫体を肉眼で確認することは困難であるため、前年発生園はこの時期に防除する。

収録:防除ハンドブック「 カキの病害虫

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