診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
主に枝幹に寄生して吸汁加害し、発生密度が高くなると果実や葉にも寄生する。加害された枝の表面や表皮下は赤紫色を呈し、発生が多い場合は、枝や樹全体が枯れる。果実に寄生すると、寄生部の周囲が赤紫色に変色し、商品価値を低下させる。葉でも寄生部位の周辺が赤紫色に変色し、早期に落葉することがある。
全国に分布する。年2~3回発生し、樹皮に付着したカイガラの下で幼虫越冬するものが多く、一部は成虫で越冬する。5月中旬頃から成虫になり、胎生で繁殖する。ふ化幼虫は6~9月まで出現し、適当な場所に定着すると間もなくカイガラを形成する。
雌成虫のカイガラは直径約2mmの円形で、介殻の下には黄色い楕円形の虫体がみられる。雄の介殻はやや細長く小型である。
休眠期のマシン油乳剤の散布は防除効果が高い。前年に発生の多かった園では、第1世代歩行幼虫の増加期(例年は6月下旬~7月上旬頃)に薬剤を散布する。
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