診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
幼虫が葉内を線状に食い歩き、発育につれて斑状の食害痕を形成する。新梢先端の被害葉は枯れ、食害が著しい場合は落葉する。若葉のみを加害するため、季節とともに被害部位は新梢の先端に移る。成木では実害がほとんどないが、苗木、若木、高接ぎ更新樹などでは多発すると実害を生ずる。
北海道、本州(中部以北)に分布する。年5~6回発生し、建物の壁面、樹の空洞部、生垣などで、雌成虫で越冬する。展葉期頃に越冬場所からリンゴ園に飛来し、若葉の裏側に産卵する。ふ化幼虫は葉肉部を食害して発育する。老熟幼虫は葉から脱出して、付近の葉の裏側にハンモック状の白い繭を作り、蛹化する。北東北地方で成虫は、第1世代は6月上旬、第2世代は7月上旬、第3世代は7月下旬~8月上旬、第4世代は8月下旬~9月上旬、第5世代は9月下旬~10月上旬頃に多く観察される。
雌雄成虫は体長4~5mmで、白地の翅に黒の斑紋がある。老熟幼虫は長さ約7mmで薄緑色を呈する。
薬剤散布は成虫発生期に行う。
稲の病害虫と雑草 |
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