診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
落弁期の花弁に灰色のかびを生じ落花を助長する。多発すると着果数が減少する。発病した花弁が春葉に付着すると褐色同心円状の病斑が形成され落葉するが、実害は少ない。発病花弁が幼果期まで果面上に残ると果実にかさぶた状の傷ができ、肥大につれて拡大して白くコルク化し、商品価値が低下する。温州みかん、特に極早生では花数が多く、花弁の離れが悪いので多発する。花弁が落ちやすい中晩柑での発生は少ない。貯蔵中にも発生し、果実が腐敗する。
病原菌は多犯性で、多くの作物で発生する。開花期〜落弁期に曇雨天が続くと発生が助長される。降雨量が多いときよりも降雨回数が多い場合に多発する。施設栽培の開花期前後は多湿状態になりやすいので多発する。貯蔵果実に発生すると隣接果に次々に伝染していき被害が拡大する。
最初は花に発病するので人為的に花弁を落とすことが有効である。落花・果を防ぐためには満開〜落弁期の薬剤散布が重要である。この時期の防除がうまくいくと花弁の発病は少なく、花弁が離れやすくなり傷果が発生することはない。発病花弁が果実に付着しているときは果実の傷を防ぐために一次落果期に再度散布する。貯蔵中は発病果の早期除去を徹底する。
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