病害虫・雑草の情報基地

カンキツの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

腐敗細菌病

Serratia sp.
《病原》細菌  《発病》果実

写真をクリックすると拡大します

腐敗細菌病
閉じる

剥皮した発病果実

腐敗細菌病
閉じる

発病果実の紅色になった内果皮とじょうのう


被害

ハウスミカンの収穫および出荷された果実に発生することが多い。最初、果実が部分的に褐変・軟化する。果皮を剥くと、内果皮部分が赤桃色になって、べたついている。これは病原細菌が増殖したものである。赤変が果実の内側全体に広がっている場合もある。果肉の一部は軟化・腐敗している。

発生

発病適温は28℃前後で、夏季に発生が多い。伝染環は不明であるが、地表面に存在する病原菌が、果皮の傷口から侵入し、発病するのではないかと考えられる。

防除

果実をていねいに取り扱う。地面に落とした果実は出荷しない。

収録:防除ハンドブック「 カンキツの病害虫

目次へ戻る  | 病害画像インデックス | 害虫画像インデックス  | ホームへ戻る

稲の病害虫と雑草 |  ムギ類の病害虫 |  豆類の病害虫 | 
ジャガイモの病害虫 |  サツマイモの病害虫 |  アブラナ科野菜の病害虫 | 
  トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |  キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
   イチゴの病害虫 |  ネギ類の病害虫 |  菜園の病害虫 | 
カンキツの病害虫 |  リンゴの病害虫 |  日本ナシの病害虫 |
   西洋ナシの病害虫 |  モモの病害虫 |  カキの病害虫 | 
ブドウの病害虫 |  花の病害虫 |  難防除雑草