病害虫・雑草の情報基地

サツマイモの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ナカジロシタバ

Aedia leucomelas
チョウ目ヤガ科

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ナカジロシタバ
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成虫(前翅長:約16mm) ©林川修二

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老齢幼虫(体長:40~50mm) ©全農教

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若齢幼虫 ©林川修二

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つる先の被害 ©林川修二

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老齢幼虫と被害 ©林川修二

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激しい被害 ©林川修二

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軽微な被害 ©林川修二


被害

幼虫が葉を食害する。苗床と圃場で発生し、若齢幼虫はつる先の未展開葉や展開したばかりの葉へ点々と小孔を空け、中・老齢幼虫は葉脈と葉柄を残して食い尽くすようになる。被害が激しいと塊根肥大が抑制され、収量が低下する。圃場での被害は8~9月が最も大きい。また、多発すると圃場内の葉を食い尽くして周辺に移動するため、隣接する宅地などでは不快害虫として問題となる。

生態

関東以西では年3回、西南暖地では年4回発生する。成熟幼虫が土中に潜って前蛹で越冬する。鹿児島では4~5月に羽化し、幼虫は第1世代が5~6月、2世代が6~7月、3世代が8~9月、4世代が9~10月に発生し、第3~4世代の被害が大きい。関東でも8~9月の3世代の被害が問題となる。1雌の産卵数は400~500粒で、25℃条件下では卵4日、幼虫18日、蛹18日程度を要する。関東以西の各地に分布する。

防除

薬剤の効果は幼虫の発育に伴い低下するので若齢期に防除する。つる先の未展開葉の被害が発生の目安になる。

収録:防除ハンドブック「 サツマイモの病害虫

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